不動産

ライフサイクルコストとは?

ライフサイクルコストとは?

①ライフサイクルコストの概要

ライフサイクルコストとはある商品の材料調達から廃棄までのサイクルの事、または初期費用(イニシャルコスト)と維持費用(ランニングコスト)の2つを合わせたトータルで必要となる費用の事を指します。
これを住宅など不動産物件に当てはめると、土地・住宅購入費や建設費、建物の修繕費や空調等必要な設備機器の購入費、建物を取り壊す必要が出た場合は解体費などもこれに当たります。
とにかく、光熱費やハウスクリーニング代や家賃など、その物件を購入してからその役目が終わるまで継続して掛かる費用は全てライフサイクルコストとして捉えてもらえば問題ありません。

②ライフサイクルコストから見る住宅購入の落とし穴

ライフサイクルコストとは?

例えば全く同じ造りの5000万円と5500万円の2つの土地付き住宅があるとして、この物件を購入する時、一見すると5000万円の物件の方がお得に見えます。
しかし、5000万円の家の方が修繕費や多く掛かってしまうとなるとどうでしょう。一度や二度の修繕費で物件としての価値が逆転してしまう事は無いでしょうが、それが何度も続くとなると少し考えものです。
もし、それぞれの家で20年間生活し、5500万円の家はその間に300万円の修繕費がかかり、5000万円の家では1000万円の修繕費がかかってしまったと仮定した場合、修繕費だけでそれぞれの住宅にかかるコストが逆転してしまいます。
つまり、住宅などの不動産購入にかかる費用は、最初に土地や建物を購入する時にかかる費用だけでなく、その後継続的に発生するランニングコストも含めて総合的に判断する必要があるという事になるのです。

③不動産購入はライフサイクルコストで考える

あくまでもこれは統計ですが、商業施設の建物の場合、その生涯費用のうち、建物を建てるために必要な初期費用はわずか2割以下と言われています。
商業施設の場合は一般の住宅に比べて管理・維持費用が莫大にかかるため一概には言えませんが、一般的な住宅でも割合的にはイニシャルコストよりランニングコストの方がたくさん必要となるケースが多いです。
不動産物件を住居や賃貸用として活用していくためには、ライフサイクルコストで費用全体を把握し、遠い将来までのできるだけ綿密に生活・家計の設計を立てていく事も大切なのです。

④ライフサイクルコストに捕らわれ過ぎるのもNG

それじゃあ全く同じ建物でも、ライフラインコストが多くかかる物件は絶対にダメなのかと言うとそうではありません。
ライフサイクルコストはあくまでもその住居などに住まうためにかかる費用を指す物であり、その土地の住みやすさや周辺環境の充実度を表す物では無いからです。
総費用が多く掛かったとしても、自分が住みたい街に家を建てたりその土地にしか無い魅力が損なわれてしまう訳でもありませんので、その家に必要コスト以上の魅力があれば十分購入する価値はあります。
ライフサイクルコストは住居などの建物を購入する時の判断材料の一つに過ぎないので、あまりこの事柄だけに捕らわれ過ぎる必要も無いのです。”